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ねるねる煉獄

自慰文らしく生きようね

四月某日 自己紹介をしていた

私が大学に入学し、あくせく苦なくも汗かいて、「人間のお友達作り」に奔走していたのが四月でした。春が来たかと思えばそれは花粉を撒き散らしただけだったりして、すごく不毛なシベリア春だったのですが、その折ある授業である課題が出ました。それは「自…

梅雨がこんなんやったらよかったなという話

濡れた傘を愛のしるしと思った。雨のにおいは世界のかおりをかき消すけれど、傘の内側は世界から断絶されていたから、僕の鼻腔に触れるのは甘ったるい柔軟剤だけだった。僕たち二人だけが、今、世界にいないのだった。水たまりを避けようと右に寄れば、彼女…

毎日君のこと殺す

夢を見たと彼は言った。世界は無関心に橙を見せた。窓際の机に腰かけた私が全てで、隣の彼がそれ以外だった。放課後の教室は静謐の満ちた箱で、私だけの幸せがある。パンドラ、なんて気取った私は口にして、私は彼を口にした。「夢なんて、そんなの、ゆめよ…